AIに何か相談すると、そつのない優等生の答えが一つだけ返ってきます。便利なのですが、ひとりで考えてもらっている以上、見落としや思い込みもそのまま通ってしまう。そこで、性格の違う二つのAIに役割を分けて、同じテーマを交互に議論させたらどうなるかを試してみました。手元で動くスクリプト一本にまとめたので、その記録です。
使ったのは Claude Code(Anthropic)と Codex CLI(OpenAI、中身はGPT系)。どちらもターミナルから呼べるコマンドなので、共有の議事録ファイルを挟んで往復させるだけで「会議」が成立します。
作ったもの
・お題を一行渡すと、二つのAIが交互に議論して結論まで詰めるシェルスクリプト
・Claudeは「分析役」、Codexは「提案役」と役割を固定
・議論の全文は1枚のMarkdownに追記されていき、最後にClaudeが統合プランにまとめる
・各AIが自分でWeb検索して最新情報を拾う
・お題を一行渡すと、二つのAIが交互に議論して結論まで詰めるシェルスクリプト
・Claudeは「分析役」、Codexは「提案役」と役割を固定
・議論の全文は1枚のMarkdownに追記されていき、最後にClaudeが統合プランにまとめる
・各AIが自分でWeb検索して最新情報を拾う
仕組みはシンプルで、議事録を挟んで往復させるだけ
📝 ① 共有議事録にお題を書く(discussion.md という1ファイル)
⬇️
🔍 ② Claude(分析役)が議事録を全部読んで論点とリスクを洗い出す
⬇️
💡 ③ Codex(提案役)がその分析を受けて具体策を出す
⬇️
🔁 ④ ②③を指定ラウンド数だけ繰り返す(毎回それまでの全文を渡すので話が積み上がる)
⬇️
🧾 ⑤ 最後にClaudeが統合プラン(前提・結論・ステップ・リスク・次アクション)を書く
⬇️
🔍 ② Claude(分析役)が議事録を全部読んで論点とリスクを洗い出す
⬇️
💡 ③ Codex(提案役)がその分析を受けて具体策を出す
⬇️
🔁 ④ ②③を指定ラウンド数だけ繰り返す(毎回それまでの全文を渡すので話が積み上がる)
⬇️
🧾 ⑤ 最後にClaudeが統合プラン(前提・結論・ステップ・リスク・次アクション)を書く
ポイントは、役割を分けてわざと立場を対立させることです。分析役が「その前提は検証していないのでは」と突っ込み、提案役が「ならこう実装する」と返す。一人のAIに全部やらせると起きない衝突が生まれて、結論の粒度が上がります。
使い方はこれだけ
./ai_council.sh "個人ブログの収益化を3ヶ月で立て直す戦略" 3 # 第1引数: お題 # 第2引数: ラウンド数(往復の回数。省略時2)
実行すると discussion.md が育っていき、最後に統合プランがぶら下がります。Web検索は各AIが勝手にやるので、こちらは結果を読むだけです。
作り込みで効いた、地味な三つの工夫
| 工夫 | なぜ必要だったか |
|---|---|
| 議事録を毎ターン全文渡す | 要約して渡すと前の発言のニュアンスが落ちて、議論が噛み合わなくなる。多少トークンを食っても全文がいちばん安定した |
| 呼び出し回数の上限ガード | 「ラウンド数 × 2 + 1回」AIを呼ぶ設計。3ラウンドで7回。うっかり大きい数字を入れると課金事故になるので、上限を超えたら実行前に止めるようにした |
| 利用上限の検知で自動中断 | 長く回すとサブスクの利用上限に当たる。上限メッセージを検知したら、空の発言を量産せずにそこで止めてリセット時刻を表示する |
三つ目は実際に痛い目を見て足した処理です。最初に4ラウンド(9回)回したら途中でClaudeのセッション上限に当たり、肝心の統合プランが空っぽで返ってきました。深掘りしたいときほど回数が増えて上限に近づくので、いまは2〜3ラウンドを複数回に分けるのが現実的だと落ち着いています。
使ってみて分かったこと
- 「二人いる」だけで質が変わる。同じモデルでも、役割を分けて反論させると、一人に聞いたときには出てこなかった前提の穴やリスクが表に出てくる
- Web検索を各自にさせると一次情報が混ざる。片方が拾った数字を、もう片方が「その出典は確認できていない」と弾く場面があり、勝手に裏取りが進む
- 定型作業ではなく、答えが一つに決まらないテーマに向く。仕様が決まった実装より、方針出しや戦略の壁打ちで効く
- 逆に、雑なお題を渡すと議論も雑になる。お題に現状の数字や制約を具体的に書き込むほど、返ってくる統合プランも具体的になった
補足:AIの利用規約・課金体系は各サービスの規定に従ってください。サブスクとAPI課金が混在する環境では、意図せず従量課金になっていないか実行前に確認することをおすすめします(このスクリプトにも警告を入れてあります)。
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※本記事は個人環境での運用記録です。各AIサービスの利用は提供元の規約に従ってください。

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